ミヤマキリシマはなぜ・・・枯れやすいとの話が多いのか

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梅雨明けの天気続きでしたが今日は朝からカミナリの光と音に驚かされ土砂降りの雨も降ってましたが今気が付くと雨音もやみ突然セミの声にまたまた驚かされてます。暦の上では今日はもう立秋だとか季節はどんどん過ぎていきますね。

ちょつと昨日の記事の続きです。

道の駅「みずなし本陣ふかえ」の当店直売所で平成12年の春から約20年間全国からお立ち寄りのお客様へミヤマキリシマを売ってました。その時多くの皆様からの第一声が・・・ミヤマは3年したら枯れるもんね!! の声が多かったんです。生産販売してる立場からすると逆に何で枯れるの?

いやそれは枯らしてるんでしょう。

大丈夫です!!

剪定した枝先を挿し木してやるとよく活着しますから挿し木して子孫を残して下さいねとの声かけしてました。

挿し木の要領を覚え跡継ぎの心配がなくなるなると安心してミヤマキリシマには一番悪い水やりの多すぎと言う過保護をやめるきっかけにもなりますから挿し木して下さいねでした。

そんな流れで当店での話は必ず挿し木技術と鉢土を乾かす要領の話が重要なんでです。

当店のブログは挿し木の話が多いかとお気づきでしょうが、つい「何で」と思われる方も多いかと思います。が・・・

本来ミヤマキリシマ自生地は九州の標高1000メートル以上の高山と定義づけられてます。多くの皆さんがこんなミヤマキリシマには快適な高山にお住まいの方は少ないと思います。50年も以前に爆発的に流行してた自生地からの採取や盗掘が多くありました。ほとんどの自生地は国に守られてた採取禁止の場所で俗に天然記念物として知られてましたが貪欲な趣味家が横行して盗掘が流行りました。こんな危機的な状況に自然保護に乗り出した当時国の九州農林試験場と長崎県農林試験場が各地の自生地の学術調査をした余禄として優秀なミヤマキリシマに名前を付けて試験場で苗木を作り民間でも育てられるように園芸化したのが始まりと思います。

植物は生まれた場所を移動出来ないから生まれた場所の気候風土を認識して、そこにあった生活スタイルで成長すると聞いてます。植物の大事な事がそこで生まれた環境なんですね!!

今のミヤマキリシマはずいぶんと他のつつじと交配され自生地には見られない派手できれいな花ばかりが新品種のミヤマキリシマとして販売されてます。これらは「交配種のミヤマキリシマ」と明記すべきではないのかと思うのですが、悲しいことに今のミヤマキリシマはやったもん勝ち状態のようです。

今の時代多くの皆様のお住まいの平地では山出し(自生地から)のミヤマキリシマは育たないと言う認識が定着してるようです。だからこんなミヤマキリシマに手を出すという人々は少ないと思いますが、本来のミヤマキリシマの特徴が花色は紫だと知ってましたか、この色から外れていくとどんどんミヤマキリシマからの縁が外れていきます。

すみません 申し訳ございません今回の記事は8月7日付でアップしましたが7月23日付未発表の記事を編集してます。

 

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