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九州の1000メートル以上の山に育ってると言われるミヤマキリシマですが、普通おおまかに九重系のミヤマキリシマと雲仙系ミヤマキリシマに分かれます。山の地形やそれに伴う気候の違いで性質がちょっとずつ違ってます。
これは九重系の挿し木7年生の由布絞りです。
特徴は横に枝がよく広がる開張性といいますが葉張りも素晴らしく作りやすい樹形です。難点は枝が頑丈な太さになりやすくコケ順が若木の時は苦労します。用は幹と枝の太さがそんなに違いがない小品やミニ盆栽にする時は葉張りでごまかす事になり冬場の枝ばかりの裸の姿は今一です。ただ樹齢重ねて太幹になってから幹だけになるように剪定しなおして芽吹きさせた枝を使うとコケ順は解消されます。幹に対す枝の太さを比べて見て下さいね。それと強い切り込みには芽吹きはいいがいったいに弱いから強剪定は避けたほうがいいと思います。その反対が雲仙系のミヤマキリシマです、性質は若木の時は上伸性ですが古木になると開張性はまったく九重系と一緒どこがまた違うかといえば枝が細いと言う事です。ミニや小品盆栽に向いてますし強剪定に強いそんな違いがあります。見本の写真がありませんでしたので別の機会に紹介いたします。枝が細い分枝先が下垂しやすくて吹流しや半懸崖そして懸崖にはとても作りやすい品種が多いと思います。とにかく剪定した枝は挿し木して下さい。
挿し木したら灌水後のいつも蒸散抑制剤のグリンナーの霧吹き散布が有効です。剪定の切り口にもグリンナーが切り口の保護してくれてなお芽吹きもいいようです。これらの苗木がミニや石付けの材料に一番いいようです。このポット挿しの用土は今回は鹿沼土とボラ土との混合土にちょっと深めに挿し木してます。この挿し木の仕方が四方に伸びて根張りがキレイに作れる利点がありますから挑戦してみて下さい。
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