ミヤマキリシマを知りたいと言う嬉しい訪問者

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一昨日と昨日に店主のスマホに同じ番号から合わせて13回の着信歴が残ってました。最近営業電話が多いのでスマホは作業場の机の上に置いたままだったのです、スマホには千を超える登録番号がありますが登録されてない番号なんです、でも何か不思議と気になって「着信歴からお電話してます」と電話してみました。ありゃ~大変・・・こちらは諫早農業高校教師の何某ですがと・・・畏れ多くも学校の先生からでした。バイオ園芸科の生徒と訪問したいとそんなお問い合わせの電話だったのです。早速今日の夕方訪問いただきました

火山活動の後簡単には植物が侵入できない過酷な環境の場所に育ってたミヤマキリシマはパイオニア植物の一種でもありますが、気候温暖化により雑木などが山頂まで最近は侵入して来ててます。そんなミヤマキリシマは長崎県や雲仙市の花にも指定されてます。やがては絶滅危惧種にもなりかねないそんな雲仙のミヤマキリシマを助けたい!!

嬉しいですね。自生地は国立公園の中ですから規制も厳しいのですが、昔は盗掘が横行してましたが山から降ろしたミヤマキリシマは育たないそんなことが認識されてて幸いに盗掘は減ってるようです。でも最近はどんどん樹木が生い茂り樹の陰になったところからミヤマキリシマの枯れも目立ってきてる昨今です。だから若い学生さんたちの見識には感謝です。まずは増やし方とか本来のミヤマキリシマとは? 店主が知りえてる文献などの知識などレクチャは原種と山つつじとの自然交雑種に限定して、ミヤマキリシマとしては今はやりの艶やかな他品種のサツキやつつじ類との交配種などは除外して説明してます。

これからも若い生徒諸君達と楽しくお手伝い出来たらいいな~・・今日3年生ばかりでしたが次回からは1年生さんたちも仲間になれそうです。

私もバイオの世界が、そして学校もゲノムの世界は長崎大学の指導も受けてるとかで一緒に勉強出来たら嬉しいです。

 

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幻の日本一巨木のミヤマキリシマ

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店主の私草野修のミヤマキリシマの教科書のひとつがこれです。当時の長崎県総合農林試験場研究報告 第7号 「雲仙岳におけるミヤマキリシマの変異について」の論文です。

 

この中にこんな写真が含まれてます。雲仙岳で1341メートルで二番目に高い山です。おそらく昭和37年から調査が始まったようですからきっと60年も前の撮影写真なんでしょうが、花色調査が主だったようですから挿絵程度の扱いだったようで詳しい記載はありませんし、今その現物もありません。急峻な国見岳頂上付近の地肌にはクマザサの中に巨石が重なり怖いくらいです。当時はすごく目立ってたでしょうね。

 

 

そんな景色を作ってみたいと・・・・植え替えをしてみました。

 

 

 

 

軽石を巨石のイメージして

 

鉢縁より嵩上げしてます

 

前の用土がボラ土と鹿沼土の混合土だったのをボラ土単用に変えました。

排水がよすぎるボラ土なので、厚くミズゴケで被覆して乾きを抑えてます。後は自然樹形に強い伸びをする新梢を剪定するだけで育てます。

 

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品種間違いしやすい話

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先日お電話いだきました。それはミヤマキリシマ根上り盆栽の教材をいただいて方の渡辺氏からでした。品種の間違いラベル挿してるかもしれないとの話でした。

それは大変と預かってる教材品種のポット苗を調べてみるとありました。花色がそれに花の大きさも違うのに品種ラベルが同じのが・・・

挿し木ラベルには同じ品種名もですが、挿し木年度も同じ・・・これはよくある話でして、それは挿し木する時に何種類か同時に新梢の挿し穂を用意してた時、ついうっかり混じって挿し木してしまった時などなんです。

ご紹介です

いつもミヤマキリシマ愛好者を増やして仲間で楽しみましょうとご協力いただいてるミヤマキリシマ小品盆栽研究家の渡辺利久男氏宅でも、今の時期そろそろ開花時期だと聞いてます。

お近くの同好の方ご訪問されてみませんか、そうそうご住所は太宰府大字内山739-3です。ミヤマキリシマばかりではなく四季折々の花も植えられてあるそうで、こちらも楽しめそうです。

 

またまた話は飛びますが・・・

もしかしてキメラで新品種発見か?と大騒ぎして新種が出来るかもと、キメラからの新品種発見とはやっぱり難しいですね。

 

昨年このブログで記事にしてたんです。

一昨年の7月に挿し木してた苗にありえない話ですが「今年の新梢に花が咲いた」と

すっかり枯れてます。間違いがないように印をしてました

こちらも同じです

 

こちらも一緒です枯れてました。昨年は同じ品種に同じ現象が起きたのか不思議でした。

 

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咲き分け品種の難しさ

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昔むかしに新品種としてデビューした時に売り出された時大手の種苗会社の品種ラベルです。

白い花びらにささやかな絞りがあります。ミヤマキリシマには珍しい花だったようで、それが「夢絞り」としてデビューしてました。

それが今生産販売元で売ってる夢絞りのラベルがこれです。見違えるような変身をとげてます。

長い年月の間にここまで進化  ? まさに夢のような咲き分けしてます。

素晴らしい花に華やかに変身してます。でも、ここまで花が咲き分ける苗木が出来るのは稀なんです。

話変わって当店の夢絞りで繁殖用親木に使ってるミヤマキリシマです。

よくよく見ると不思議に品種特徴の絞り咲の花は見当たりません。不思議ですね

ピンクの花が咲いてる枝を挿し木するとこれは固定した性質のピンクの花しか咲きませんので「乙女の祈り」の名前で品種化されてます。が、ピンクの花色も薄くなってるような気がします。

下のこちらも夢絞り、でも古木です。それは最初のラベル時代の苗木が畑で大きく育って太幹になってます。

発売初期の性質のままの白花と絞り咲の花しか咲いてません。

 

 

販売初期の苗木がここまで育ちました。そしてその時の性質をしっかり残してこんなささやかな絞り咲の花が咲いてます。

この夢絞りどこまで変身・・・進化して行くのかなんとも不思議な品種なんです。

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消毒急いで下さい

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大変です!!  よく見てください

分かりましたか ?

矢印の先を

葉がカスリ状に・・・そうです軍配虫グンバイムシの被害受けてます。葉の裏を見ると黒い点がグンバイムシの糞です。ポツポツと点在してますし数ミリの透き通るような羽を持ったグンバイムシが1枚の葉裏に数匹ずついました。早く殺虫剤を散布しなくては・・・・です。

よくよく見ると被害のあるのは根元に多いですそれは風通しの悪いとこに集中してます。そうなんです吹けば飛ぶような小さな虫ですから風通しいい所には被害葉は少ないのです。

対策は日当たりと風通しのいい環境を作つてやる事が大事です。予防には先日記事にしてたオルトラン粒剤を散布して、ミヤマキリシマに潅水のたび吸収させてしっかり毒漬けしてグンバイムシなどの害虫から守って守ってやることも必要かと思います。そうそう早速スミチオン乳剤の1000倍液を散布してやりました。

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ミヤマキリシマの植え替え

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ここ最近一週間に一度雨が降るという感じですが昨夜からの雨は強風もついてて春の嵐でした全国似たような様子皆様の所では被害はありませんでしたか、こんな時はグリンナー散布してると蒸散を抑制するばかりではなく、今伸びてる新葉を守る働きをしてくれます。

下のオキベロンと言う発根剤40倍液を使って挿し木してるんですが、1本の新梢から

上左端の挿し木1年目から5年間毎年春3月に同じ7センチビニールポットで植え替えを繰り返し5年目は容器を一回り大きくしてそれからは2年に一回にしてますと、このミヤマキリシマ根上り盆栽作者の渡辺氏より聞いてます。

 

右端は平成16年挿し木で7年目になるそうです。

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それぞれの自分好みの樹形

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記事にさせて頂いてたお客様登録977さんから2回目のご連絡をいただきました。

これは前回の植え替え済の時写真でした。

添え書きには花の数が増えてますと、そう言えば確かに上の写真と比べると濃い紫色に色づいた蕾が多くなってますね。楽しみです。

あれれ樹形にも変化があります。

それが・・・かっこよく下枝に針金掛けされて、吹き流し風になってます。

 

 

針金掛けと言えば昔長尺苗のサツキ盆栽でよく流行りましたから私もミヤマキリシマで作ってた経験がありますが、最近はミニ盆栽のミヤマキリシマですから、ほとんどハサミ作りになってます。

 

これはミヤマキリシマとは違いますが小品盆栽として刈込にも強く剪定した後の新芽に小さな花が咲くハクチョウゲも作ってます。ミヤマキリシマとは真逆の水大好きで肥料分も大好きで盆栽始める初心者向きなんです。豪華に見せるために懸崖仕立てにしてます。なのでこれは針金掛けが必要なんですが、針金は45度で掛けた方が効き目がありますし、強く掛けるときは2本掛けするともっと楽に曲がりますからキッチリ締め付けるんじゃなく軽く掛けてます。

そうそう、これからは生垣の刈込みたいにバリカン刈が出来るから女性でも簡単だし肥料を多めにやると春と秋にもよく花が咲きます。老若問わず女性に特に可愛いと人気です。プレゼント向きかな?と思います。!!

 

 

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ミヤマキリシマの愛好家さん募集中

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太宰府在住のミヤマキリシマ研究家の渡辺氏より宅急便で送りますと昨日お電話いただいてました。

急いで明けてみると

ポットから鉢上げされたのがそれも

貴重な平成26年挿し木の今年は7年目のが鉢上げされたのが4鉢もありました。

 

作り慣れてる渡辺氏でも、このように同級生でありながらこれだけの個体間の太りの違いがあります。

それと前回の教材に花芽が付いてないのが多かったので、前に渡辺氏と電話でそんな話してたら、急遽花芽付きのポット仕立てを教材としてお送りしていただきました。

実はミヤマキリシマの小品盆栽やミニ盆栽そして盆栽に関係なくてもミヤマキリシマを好きになってもらうイベントなどしている当店に共感していただき、長年の培った栽培の仕方や実績を提供していただいてます。当店は日本の西の端の栽培の仕方しかわかりません。

アーカイブの記事にさせてもらってた東の端の極端に気候の違いがある「北海道での栽培の仕方」と言う実践家からの話をしてもらいそんなご協力もありました。

「私はミヤマキリシマのロックガーデンしてます」とかの方からのご協力とか人それぞれの楽しみ方をしてる全国のミヤマキリシマの愛好家の皆様から写真の提供や多くの助言もいただいてます。

桜前線のごとく西日本から北海道までの開花宣言の違いはひと月もと幅が広い気候の違いがあります。このような気候の差がありますから栽培の違いもあるのが当たり前なんでその土地その地方のこれからも発信していきたいと思ってます。皆様のご協力のお便りをお待してます。

ご協力をよろしくお願いします。

 

 

 

おいおい成長の経過や育て方の紹介できると思いますが、今年は花芽付が少なくてと言っておられたので貴重な教材としてお送りいただき感謝感謝です。

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お客様と共に共同作業

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呉市在住の登録番号977のお客様からこんな当店のパソコンメールへご連絡がありました。

今回は購入にあたり色々とご迷惑をおかけしました。おかげさまで、九重連山登山時に、毎年のように見ていたミヤマキリシマ(小さくて可愛い紫色の花)が我が家でも咲くことになりました。

末永くそばに置いてやるつもりです。色々ありがとうございました。もちろん写真記事他okです。

実は先にこんなのになりました!! と

 植え替え後の写真がメール添付で送られて来てました。が、写真サイズ小さくて最近とみによく目が見えなくなってる店主ですから引き延ばしたら粗くてよく見えませんので大きなサイズ送ってもらいました。

記事でも使ってた「深山裾濃」送った時の写真がこれでした。

植替えられて変身した姿がこれです。広くておしゃれなお庭で・・・うらやましいです。

ちょっとトリミングしてサイズアップしてみました。・・・自生地山の斜面ので頂上に向かって吹き流し風の樹形のミヤマキリシマをほうふつさせる樹形です。思いもつきませんでしたが。さすが山のミヤマキリシマの姿を見知ってる方ならではらしいですね。

普通植え替えは2~3月のミヤマキリシマの休眠期それも過ぎての根洗い植え替えのお勧め時期ではないのですが、ぜひとのご要望に植え傷み防止に使ってる蒸散抑制剤のグリンナー5倍液を霧吹き散布してお送りしてました。花が咲き新葉が伸びかかる今月の中下旬は10倍液に薄めて使ってもらいます。根の活力を付けるために人間でいえば根は胃袋です。微生物資材の1000倍液を潅水して根に活力つけてもらいます。これからも二人三脚でご相談に乗りながら少しでもご登録977様の助けになればいいかと思ってます。

そもそもブログ始めたきっかけは「道の駅みずなし本陣直売所」でのお買い上げお客様へのアフターサービスになればいいな!!そんな思いからでした。初心を思い出してこれからも頑張っていきます。

あっこれ昨年の6月古枝挿し木してたやつです。当店は早くミニサイズで古木風情を作りたいのでイジメてますから新梢の伸びはまだのようです。

見てほしいのはここ鉢土の渇きですいえ乾きです。雨が4日の日曜日に降りましたでそのまま無潅水でしたが、さすがにと今朝葉水やりました。が、午後3時にはこの乾き、もちろん排水がよく乾きやすいです。

ボラ土単用使用の用土に古枝挿し木したポット苗です。どのミヤマキリシマの教科書や栽培家の指南書にもたっぷりの潅水をすると表記してあります。その人その栽培場所でやり方の違いはありますが、基本店主のやり方はあのドラマ「おしんの世界」それが本来のミヤマキリシマの世界が似てるなと思ってます。

そうそう今日は珍しく夕方の葉水やりをして甘えかしてしまいました。

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ミヤマキリシマの徒長枝の剪定が必要なわけ

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当店では小品・ミニ盆栽用苗木を作るために3~4年経ってる古枝をビニールポットに挿し木して翌年畑に植えてました。これだと根鉢を崩さないので四方に自然な根張りが出来やすいのです。

それらは3~4年経つとこんもりとした姿に

 

で 当然当店ではこんな挿し穂が必要なんです

畑から掘りあげて鉢に仮植えすると同時に上の写真みたいな古枝の挿し穂を裸になる位まで採穂してその後の3年経った状態です。

そしてまた3~5年放置してますがまた細く短い枝が密生してます。

今 気が付きましたがこれは幹が非常に珍しい!!甲羅吹き盆栽に出来そうな感じです。

ところが・・・・上のとと品種も挿し木年も同じ同級生の木なんですが、ずいぶんと違うところがそれは根元からの出てた強い徒長枝の剪定を忘れてました。

同じ株の新梢でも太く長く伸びるとこんなに枝の伸びが違います。

もう横に横にと伸びる枝に変わる兆候になってますが、お分かりでしょうか。この開張性はミヤマキリシマの特徴のひとつです。

太幹のミニ盆栽を作りたいときは早くこのような徒長枝を剪定して下さい。太く長く伸びる新梢は早めに剪定そして細く短く新梢を残すだけで自然なミヤマキリシマの樹形が簡単に楽に出来上がります。

当店のこのブログでは挿し木の話が多いので、共感していただいてるこのブログ訪問者さん達からやってみたいと、最近は当店で小分けしてる発根剤や蒸散抑制剤の注文も増えてます。

植物は生まれたところから移動できません。だから生まれた環境に合わせた生き方をするんです。生まれた環境がから違う環境になるとキット・・ストレスで枯れやすいのだと思います。

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